食・暮らし・健康・SDGs から見える”わ” <ペルー編>
ペルー、10のこと。
まとめ
日本と同じく、山や海の食材に恵まれているペルー。「食材をより美味しく食するには?」、「保存をして長く楽しみたい。」といった発想と知恵の積み重ねの下、様々な加工技術と調理法が生み出されてきました。今でも、多くの伝統料理が日常的に食べられており、母国の食文化に誇りとプライドを持っている人が多いことが印象的でした。面白いのは、海外の食べ物が入ってくる時のペルー人の対応です。”本場の味をそのままに”というよりも、まず、ペルー人好みの味にすることに主軸が置かれています。そのため、ペルー風◯◯料理もひっくるめて自国の食文化として認識し、発展させていこうという風潮があるのです。一方、日本はどうでしょうか。海外から持ち込まれるトレンドフードは、流行っては消えの繰り返し。どれほどの若い世代が日本食を守りたい、大切にしたいと考えているでしょうか。義務教育における食育活動はよく耳にしますが、10代後半から20代といった、ふるさとを離れたり、仕事で食事が後回しになる世代への食育も考えていくべきだと感じています。