世界に見る「わ」~ペルー編

世界に見る「わ」~ペルー編

食・暮らし・健康・SDGs から見える”わ” <ペルー編>

ペルー、10のこと。

地域により食文化が大きく異なっているが、芋やお米を主食として食べる。
唐辛子を使った料理も多い。

スーパーもあるけれど、地方では特に毎日営業している市場で買い物をする人が多い。
野菜や果物以外にも、肉や魚、乳製品、卵などなんでも揃う市場がほとんど。

家族や友人との時間を大切にしており、食卓もできる限り大人数で囲む。
外食が安いので、夜は外で食べる人も多い。

MAKIやNIKKEIという言葉があり、観光地には多くの日本食レストランがある。
ただし、中国人やペルー人が経営している寿司屋がほとんど。味も濃く、まるで違った料理。

日本についての知識はかなり少ない印象で、寿司以外の日本食はほとんど見かけなかった。ただし、魚を生で食べる習慣があり、セヴィーチェは国民食。


中国移民の影響で、醤油ベースの料理も数多くあり、馴染みのある味付けが多い。
中華料理(CHAUFA)はペルー人に大人気。

ビールのほか、ピスコというぶどうを原料とした蒸留酒がよく飲まれている。

肥沃な土壌が広がるペルーでは、ほとんど農薬を使わずに作物が育てられてきた。
キヌアなどの雑穀も様々な加工品として出回っている。

ここ1,2年で急激に健康・環境意識の高まりがムーブメントに。
特産物を生かした商品開発や販売が盛ん。

食べること、食べ物の話が大好きだと公言するペルー人。みんな暖かく、とても人懐っこい。


まとめ
日本と同じく、山や海の食材に恵まれているペルー。「食材をより美味しく食するには?」、「保存をして長く楽しみたい。」といった発想と知恵の積み重ねの下、様々な加工技術と調理法が生み出されてきました。今でも、多くの伝統料理が日常的に食べられており、母国の食文化に誇りとプライドを持っている人が多いことが印象的でした。面白いのは、海外の食べ物が入ってくる時のペルー人の対応です。”本場の味をそのままに”というよりも、まず、ペルー人好みの味にすることに主軸が置かれています。そのため、ペルー風◯◯料理もひっくるめて自国の食文化として認識し、発展させていこうという風潮があるのです。一方、日本はどうでしょうか。海外から持ち込まれるトレンドフードは、流行っては消えの繰り返し。どれほどの若い世代が日本食を守りたい、大切にしたいと考えているでしょうか。義務教育における食育活動はよく耳にしますが、10代後半から20代といった、ふるさとを離れたり、仕事で食事が後回しになる世代への食育も考えていくべきだと感じています。