食・暮らし・健康・SDGs から見える”わ”<スペイン編>
スペイン、10のこと。
まとめ
スペインでは、家族や友人とのコミュニケーションの中心に食があります。美味しいものを食べて、お酒を飲んで、”その場を存分に楽しもう”という空気感に満ちており、エネルギッシュな中高年層が多いことも印象的でした。その気持ち自体が、心身の健康を保つ秘訣なのかもしれません。日本にも、カジュアルにお酒と料理を楽しむ“居酒屋文化”があります。職場の仲間や友人と飲んで食べて会話を楽しみ、明日の活力へと変えていく。多くの日本人に愛されているコミュニケーションの場です。海外で日本食のイメージを聞くと、「高級」、「敷居が高い」といった答えが返ってくることがほとんどです。これは、日本食を海外に展開してきた企業や個人が作り上げてきた一部のイメージが広がっているに過ぎません。雑多でワイワイ楽しむ“居酒屋”も、日本の素晴らしい食文化のひとつとしてもっと認知を広げていきたいものです。和食がユネスコ文化遺産に登録されて6年が経ちます。世界に伝えたい和食とは何かを、皆で考えていく必要があると考えます。