世界に見る「わ」~アメリカ編

世界に見る「わ」~アメリカ編

食・暮らし・健康・SDGs から見える”わ” <アメリカ編>

アメリカ、10のこと。

超健康志向とファストフード過多の二極化が加速している。

環境意識の高いスーパーも増えている。
街の中心では、ファーマーズマーケットが根付いていて、
地域の人が集まるお祭りのような役割もなしている。

家族のあり方は比較的自由で食卓も家庭により様々。
宗教への信仰心の薄れも食卓の形に影響している。

豆腐や寿司などは普通のスーパーにも並んでいて、日常的に食べられている。
海藻やお米、わさびを使ったスナックも人気。
レストランシーンでは、フレンチ、イタリアンと並び、和食からの影響も大きい。

禅やマインドフルネスといった精神面の鍛錬は
日本らしさを表す一つとされている。ヨガ人口も極めて多い。


倫理的観点から、ベジタリアン、ヴィーガン、
そのほか様々な制限食を取り入れている人が多いため
飲食店ではそれらの選択肢が豊富。

カリフォルニアはワインの大生産地でもあり国内の消費も多い。
NYやLAといった流行発信地ではクラフト酒のブームが続いている。
日本のジン、ラム、焼酎などを取り入れているバーも数多くある。

食においては、先端の研究に基づいた情報や、
セレブが選ぶものが健康トレンドとして広がっている。
女性も、筋肉質な健康的な身体が良いとされており、食の選び方にも大きく影響している。

超健康志向な層と環境意識の高い層は重なっているけれど、
全体でみると、まだまだ環境保全意識は低い。

足らない栄養素をサプリメントで補うことは普通という感覚がある。


まとめ
オーガニック食材や健康志向な商品への関心が高く、ファーマーズマーケットも盛んなアメリカ。ただし、そういった商品や食材を購入できるのは、ある程度お財布に余裕がある層に限られています。日本においても同様で、健康的な食生活と所得の関係は、切っても切り離せないのが現状です。そもそも、健康とは、”お金で買う”ものなのでしょうか。近くで採れた旬の食材をシンプルな調理で身体に取り込むことが、体にも環境にも良いはずです。良くも悪くも物流や栽培技術が発達し、季節感のない野菜コーナーや、ハイコストで届けられた食材に囲まれて暮らす都市部の人々。その意識を変えるには、小売やメディアでの見せ方を少しずつ変えていく必要がありそうです。