「食べる」とは何か?
4月19日は「食育」の日です。
まずは、「食」や「食べる」ことについて考えていきたいと思います。
「食べる」とは何かと尋ねると、今までいろいろな意見が出てきました。
・生きるために必要なこと
・欲求をみたすこと
・美味しいもので幸せを感じること
・人を良くすること
・命をいただくということ
・食材や資源が集まること
・食料自給率向上につながること など
答えはひとつでありません。答えを探すのが目的ではなく、ここでは、「食」の話題や「食べる」ことを通じて、地域活性化や社会課題を考えるための未来への種まきを展開していきます。
食べるJAPANでは、「食」や「食べる」ことの本質に関して、多様な視点・視野・視座から問題提起・課題設計していくことを大切にしていきます。
関係性を食べる
近年、核家族化やライフスタイルの多様化により、家族や仲間がそろって食事をする「団らん」の機会が減り、食生活を共有することが難しくなっているようです。
食事をする目的は単に栄養をとることだけではありません。その日の出来事を話し合ったりするコミュニケーションの場としても重要です。また、家族や仲間と一緒に食べる関係性(つながり)を創ると、食や料理についての関心が高くなり、いろいろな栄養もとりやすく、何よりも、楽しくおいしく学べ、幸せに食べることができます。
食育で大切なのは、食べ物を大切にする心を持ちながら、家族や仲間など関係する多様な主体で考え、話し合い、できるだけ一緒に食事をとる機会を増やして、食の背景にある情報や体験・物語といった密度の濃い関係性を食べる時間・空間を創ることです。
昨今、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と広く・深く多様に関わる「関係人口」という言葉が地方創生・地域活性化の文脈において注目されています。
地域を元気にしてくれる可能性を秘めたこうした人々(コミュニティ)と、地域はどのように関わり、またそれを「創出」していくべきか、食べるJAPANでは一緒に考えていきたいと思います。
何かしらの正解や答えの型を求めがちな現代、あえて複雑・混沌とした状態を創造し、その中で感じ、「知る→考える→実践する→分かち合う」といったプロセスから学ぶことで、強くてあたたかい関係づくりが紡がれていくと考えます。これからもこのような知恵の産まれる、関係性を食べる環境や場を創造していきます。
食べるJAPANでは、体験密度の濃い、双方向コミュニケーションが取れる熱量のある仲間づくり(コミュニティ創造)を大切にしていきます。
食の宝地図を創る
4月19日は「地図の日」でもあります。伊能忠敬が日本地図を完成させるために最初の一歩を踏み出した日でもあることから「最初の一歩の日」とも呼ばれています。
全国には、未だ地域に眠っている宝がたくさんあると思います。
食べるJAPANでは、多様な主体と連携して、魅力ある宝を掘り起こし、宝の地図のような形で「見える化」して、みなさんとワクワクを共有・創造していきたいと思います。
「宝の地図」は、夢の実現に導いてくれる魔法の地図という意味合いもあります。イメージやビジョンをつくることは「成功」と密接な関係があることもわかって来ています。成功者と呼ばれる人たちは「自分の夢を明確なイメージ(ビジョン)にして描き続ける」ことができるのです。描き続けると自然にアイディアが湧き、積極的に行動でき、チャンスを手に入れることができるのです。
みなさんも私たちと一緒に、食べるJAPANの活動を通じて、夢を描き続け、協働しながら、成功をつかんでいきましょう。そのための、最初の一歩となる原点づくりを大切にしていきます。夢を描く原点をつくるための数多くの体験を食べるJAPANでは提供していきます。体験・体感こそ価値です。
4月19日が、全国の食の魅力を発掘して、共に刺激し、励まし合える熱量のあるコミュニティを創造していく最初の一歩の日です。
さあ、「国産を食べよう!!」の旅の始まりです。
Let’s Enjoy TABERU JAPAN Journey!